最近、韓国文学を読んでます。
はじめての韓国文学はキムジヨンで、と、言いたいところだけどそういえば昔、チャングムにハマった時に原作を読みました。何気にチャングムの誓いで韓国文学デビューしていておもしろい。
でも多分、ドラマ版の原作なのでドラマ放送後に出版された本な気がする。小説って感じですね。
最近読んだのはこちらです。
- 屋上で会いましょう チョン・セラン著
- 私は私のままで生きることにした キム・スヒョン著
- 死にたいけどトッポギは食べたい ペク・セヒ著
- 簡単なことではないけれど大丈夫な人になりたい ホン・ファジョン著
以下、感想です。
屋上で会いましょう
今おすすめの本は?と聞かれたら全身全力でおすすめする!
びっくり面白すぎたのでチョン・セラン氏の別の作品買いに行く。フィフティーピープルが気になっている。とりあえずめちゃめちゃ面白いので是非読んで欲しい。
9編の短編小説で、笑っちゃうくらい9つ全部が面白い。本当に笑っちゃうくらいおもしろい。面白すぎて全部の話どれも覚えてる。読んだあと必ず誰かと「どれが好き?」って話をしたくなるから誰か読んで(笑)私は題名にもなってる『屋上で会いましょう』と『離婚セール』『ご存知のように、ウニョル』....と選べないほど全部好き。少女時代のテヨンが1番好きだけど結局みんな好きなんだよねみたいな感じ(伝われ)。
この短編の文章構成すごく面白くて、特に『ウェディングドレス44』と『ヒョジン』『離婚セール』『ヒタイとスナ』。小説ってめちゃ自由じゃん!おもしろいー!ってなる。主人公らしき人がいるのにその人の感情は一切描かれず周囲の人たちの想像で人物像が描かれてるものもある。多分今までそういう構成の文章読んだことあるけど意識してなかったんだろうな。気づいてなかった。
伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」「死神の精度」、恩田陸の「六番目の小夜子」「図書館の海」あと星新一のショートショート好きな人にはヒットする気がする。屋上で会いましょうを読みながら、途中から、え、星新一の世界が垣間見れる....てなっちゃっう。
あとすごく好きなのはこの9編短編の順番、オチとテンポのセンスが半端ないところ。ダークなシーンなのにそうくる...?って思わず笑っちゃって、まんまとハマってしまうし、各短編の順番はかなり練られてるんじゃないかと思うほど完璧。読み終えたときはテンション上がりすぎて中々眠れなかった笑
めちゃめちゃお勧め。是非です。
そういえば星新一を読むようになったのは多分小学6年生の時の担任の先生が引っ越す時にあげるよってくれた数冊の本に「ボッコちゃん」があってそれから読むようになった気がする。プレゼントとして本をもらうことはあるけど譲り受けるって中々今までも無かったかも。
私は私のままで生きることにした
多分この中で1番有名なので感想など割愛...。
たたただ共感を求めるだけではなくその解決策まで求めたい人におすすめ。
そういう気分の時読みたくなる。つまり私はめちゃしんどいときは読みたくない笑 元気のある時に読みたい。
死にたいけどトッポギは食べたい
私は私のままで〜があまりにも前向きすぎてしんどい時はこっちの方が合ってるかもしれない。
気分変調症の著者が医者との対話をボイスレコーダーに記録し、それを一冊にまとめた本。
正直、本の最後でかなり症状が改善されるわけでも無いしまだあくまでも途中だから、物足りない人には足りないかも。でも著者の苦しみと気持ちは「共感」というより、「私にも同じような感情あるな」とじわじわくる感じ。
最後の紙が黄色いページに著者と著者と一緒に本を作成した人たちの思いが詰まっていて1番好き。読みながら著者はなぜこんなにも苦しい方向で考えてしまうんだろう?と思うんだけど自分にも似たような感情が出ることはあるので、それに一個ずつ向き合っていく読み方をしてた。
簡単なことではないけれど大丈夫な人になりたい
私は私のままで〜とトッポギより、私はこっちが好き(笑)単純に漫画形式で読みやすくて、書いている内容が私がたまに考えることに近くて「だよねえ、わかる」の繰り返しだからだ。
私と年齢が近い著者が約3年間書いていた日記をもとに綴られているエッセイで、もう何回か読んでるけど、サクッと読めるから毎回いつのまにか一冊読み切ってしまう。
私は私のままで〜とトッポギもまたいつか無性に読みたくなる時期が来そうだなと思うので心の安定剤として常備しておく本。
以上、つらつらと書く読書感想文でした。